DNS の A レコード AAAA レコード CNAME レコードの役割と使い分け方法
2024-07-05
はじめに
DNS の A レコード AAAA レコード CNAME レコードについて役割と使い分け方法を整理しました。
A レコード
- 目的:ドメイン名を IPv4 アドレスに紐付ける
- 使い方:ドメイン名(例: example.com)を特定の IPv4 アドレス(例: 192.0.2.1)に解決する場合に使用します
例
example.com. IN A 192.0.2.1
AAAA レコード
- 目的:ドメイン名を IPv6 アドレスに紐付ける
- 使い方:ドメイン名を特定の IPv6 アドレス(例: 2001:db8::1)に解決する場合に使用します
例
example.com. IN AAAA 2001:db8::1
CNAME レコード
- 目的: ドメイン名を別のドメイン名に紐付ける
- 使い方: 別のドメイン名を参照するエイリアス(別名)を作成する場合に使用します
- 注意点: APEX ドメイン (ルートドメイン) には、直接 CNAME を設定できません。しかし、一部の DNS プロバイダーでは、 APEX ドメインにも CNAME のように動作する ALIAS レコードや ANAME レコードなどと呼ぼれるドメインをマッピングする機能があるようです
例 1: www
サブドメインを設定。IP アドレス変更を複数のドメイン名に適用するのが容易になります
www.example.com. IN CNAME example.com.
例 2: SaaS サービスでデプロイしたサイトを自分のサブドメインと紐づける
{saasサービスが払い出したドメイン}. IN CNAME blog.example.com.
使い分けの具体例
- ウェブサイトの基本設定
- ドメイン名(example.com)を特定のサーバーに指し示すために A レコード(IPv4)や AAAA レコード(IPv6)を設定します
- サブドメインのエイリアス
www.example.com
をexample.com
にリダイレクトするために CNAME レコードを使用します。これにより、example.com
の IP アドレスが変更されても、www.example.com
は自動的に新しい IP アドレスに解決されます。
まとめ
- A レコード: IPv4 アドレスにマッピングするために使用
- AAAA レコード: IPv6 アドレスにマッピングするために使用
- CNAME レコード: 別のドメイン名にリダイレクトするために使用